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スイス国鉄Tem II形機関車 : ウィキペディア日本語版 | スイス国鉄Tem II形機関車[すいすこくてつ] スイス国鉄TemII形機関車(スイスこくてつTemIIがたきかんしゃ)は、スイスのスイス連邦鉄道(SBB: Schweizerische Bundesbahnen 、スイス国鉄)で使用される入換用電気/ディーゼル兼用機関車である。 == 概要 == スイスの国鉄では、1919年のベルン - トゥーン間から交流15kV16 2/3Hzでの電化が本格的に始まり、1920年代には主要幹線について急速に電化が進み、主要駅における入換用の機関車についても、駅や操車場構内の電化の進展に伴い、1920-30年代以降入換用の機関車にも電気機関車が導入され始め、入換用の電気機関車であるEe3/4形やEe3/3形と並行して、より小型で、機関士ではなく入換要員が運転操作をする「入換用トラクター」〔Rangiertraktoren〕に分類されるTeI形、TeII形、TeIII形機関車が導入されていた。入換用トラクターでは他のスイス機関車と異なり、I、II、III等の分類は形式別ではなく定格出力の分類に使用され、電気機関車ではTeI形は90kW級、TeII形は120-140kW級、TeIII形は250kW級の三機種が用意されていた。一方、経済性の面からは入換作業量の大きい場合には電気トラクターのほうが有利であるとされていたが、電化区間と非電化区間が混在した入換作業量の多い駅では電気とディーゼル機関のハイブリッド方式が最も経済的に有利であるとの考えから、TeI形をベースに非電化区間では電気式ディーゼル機関車として使用できるようディーゼル発電機を搭載して電気/ディーゼル兼用機関車としたTemIが1950-57年に25機が導入されていた。 その後1960年代半ば以降、入換用電気トラクターにはより近代的なTeIII 139-179形およびTeII 61-97形が導入されるようになり、電気/ディーゼル兼用トラクターとしてはTeII 61-97形をベースにディーゼル発電機を載-したTemII形が導入されることとなった。本形式は基本構造はTeII 61-97形と同一のまま、車体、機械部分はTuchschmid〔Gebr. Tuchschmid AG, Frauenfeld〕およびSLM〔Schweizerische Lokomotiv- und Maschinenfablik, Winterthur〕、電機部分、主電動機はMFO〔Maschinenfabrik Oerlikon, Zürich〕、主機はSaurer〔Adolph Saurer AG, Arbon〕がそれぞれ製造を担当し、電化区間では低圧タップ切換制御、非電化区間では電気式ディーゼル機関車として最大牽引力33kNを発揮する小形機であり、1967年の1月13日から11月16日の間に276-298号機の25機が導入されている。製造年、機番、製造所は以下のとおりである。 *1967年 - TemII 276-298 - Tuchschmid/SLM/MFO/Saurer
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スイス国鉄Tem II形機関車」の詳細全文を読む
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